協和発酵 新社長に松田譲常務取締役総合企画室長
公開日時 2003/05/14 23:00
協和発酵工業は5月14日、平田正社長が代表権のある会長に就任し、新社長に松田譲常務取締役総合企画室長が昇格する人事を発表した。戸井有眞副社長は常任顧問となる。6月27日付。松田新社長は77年3月に東京大学大学院農学系研究科博士課程修了後、同社に入社、米国立衛生研究所(NIH)に派遣(86年6月まで)、東京研究所研究推進室長、富士工場医薬総合研究所探索研究所長、執行役員医薬総合研究所長を歴任。02年6月から現任。54歳。平田氏は交代の理由について、課題として取り組んだ非医薬事業の収益化にメドがつき、医薬事業でも2年連続の新薬発売、米国での開発が進展したことなどを指摘し、「若いエネルギーに次の成長戦略を託したい。新薬探索で他社にない強みを生かし、引っ張っていくのに松田氏が最適なリーダーと判断した」と述べた。松田氏は「医薬事業を中心とした事業持株会社制への移行という大きなプロジェクトを進めており、次の発展のシナリオを描きたい。バイオイノベーターとして医薬とバイオケミカルをコアとしたユニークな存在感ある会社をめざしたい。新薬探索力をさらに強めていく」と抱負を述べた。