武田薬品決算 ブロプレスが国内700億円に
公開日時 2003/05/18 23:00
武田薬品工業は5月16日、03年3月期決算を発表した。〔03年3月期〕売上高 1兆460億8100万円(4.1%増)営業利益 3106億8600万円(10.5%増)経常利益 4051億6800万円(12.8%増)純利益 2717億6200万円(15.3%増)〔04年3月期予想〕売上高 1兆500億円 経常利益 4060億円 純利益 2590億円 医療用医薬品事業は11.7%増の8564億円。このうち国内では4.6%増の4620億円、海外は21.3%増の3944億円で、海外比率は46%に達した。国際戦略製品4品目の売上は、国内では、高血圧症治療剤「ブロプレス」が30.9%増の701億円、前立腺がん・子宮内膜症治療剤「リュープリン」が3.9%増の551億円、消化性潰瘍治療剤「タケプロン」が25.8%増の339億円、糖尿病治療剤「アクトス」が25.7%増の95億円。全世界(連結決算ベース)では、ブロプレスが36.1%増、リュープリンが7.1%増、タケプロンが16.6%増、アクトスが29.0%増と好調に推移した。ただ、武田薬品では「ライフサイクルの成熟期に入り、従来のような大幅成長は期待できなくなっている。次の成長を牽引する製品をいかに早く発売するかが最大の課題」と話している。フェーズⅢの段階にあったTAK─147(アルツハイマー型痴呆)は、期待した有効性が確認できなかったため、02年度下期に開発を中止した。