三共 海外堅調で売上3.8%増
公開日時 2003/05/18 23:00
三共は5月16日、03年3月期決算を発表。売上高 5699億2700万円(3.8%増)営業利益 798億3800万円(1.0%減)経常利益 802億4700万円(1.3%減)純利益 338億4500万円(12.8%減)02年4月の薬価改定で6.3%のマイナス影響があったほか、他社競合品との競争が激化し、国内医薬品売上が128億円(4.5%)減少した。とくに、高脂血症治療剤「メバロチン」が1107億円(前期1181億円=国内)、消化性潰瘍治療剤「ザンタック」が109億円(142億円)、アレルギー性疾患治療剤「アレジオン」が97億円(118億円)にそれぞれ売上を下げた。一方で、海外は、メバロチンの売上が658億円(570億円)に大幅増額、新製品の降圧剤「オルメサルタン」が13億円を売り上げるなど好調。海外連結子会社の総売上は307億円増加し、国内の減少分を補った。ただ、利益は微減となっている。また、純利益は、株価下落による評価損発生などで、10%を上回る減益となった。04年3月期は、海外子会社の伸びが引き続き好調と予想しているが、メバロチンの国内特許切れによる減収、研究開発費増、新製品販売に伴う販売促進費増加などで、売上高5710億円(0.2%増)、経常利益600億円(25.2%減)、純利益300億円(11.4%減)を見込んでいる。