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厚労省・検討会 類似対策は高リスク医薬品から

公開日時 2003/06/10 23:00

厚生労働省の医療安全対策検討会は6月10日、第5回医薬品・医療用具等対策
部会を開き、各医薬品類似性検討ワーキンググループ(WG)の作業状況を聞い
た。このうち規格WGの原明宏リーダー(あすか薬局管理薬剤師)、名称類似WG
の土屋文人リーダー(東京医科歯科大学歯学部付属病院薬剤部長)はいずれも、
取り違えリスクの高い医薬品から優先的に、規格の表現・表示や名称識別につ
いて検討を行う考えを示した。

会合では検討会委員から、「WGの報告書が確実に製品に反映されるようモニタ
ーするシステム構築を、来年度予算概算要求前の現段階から準備するべき」と
の意見があったが、事務局の同省医薬局安全対策課は、検討結果が生かされて
いるかフィードバックする必要は認めながらも、「具体的な方法はWGで相談し
たい」と述べるにとどめた。

両WGは、これまで部会で集積したヒヤリ・ハット事例などから、名称が1文字
のみ異なる、誤る頻度が高い、誤ると重篤な健康被害につながるなどのケース
を「リスクが高い」と定義した。また、会合では検討委員から、複数ある規格
についてメーカー独自の方法で表現しているのを別の方法に変更すると、既定
の方法に慣れ親しんだ医療現場では混乱が生じる恐れがあり、様式の統一には
注意が必要との声もあがった。

WGは医薬品の事故防止のために、昨年11月の第4回部会で設置を決定。医療関
係者、業界関係者らによって、規格、名称類似、注射薬の外観類似、輸液、眼
科用剤の5WGがこのほど発足した。規格WGはこのほか、「複数の規格があると
いう情報が現場に行き渡っていない」との危機感が示された。注射液の外観類
似WGから、「ラベルの表示が読めないなど、類似性以前の問題の医薬品もある」
との問題提起もあった。

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