住友製薬 研究開発費率2割弱を維持、岡本新社長が表明
公開日時 2003/06/30 23:00
住友製薬の岡本康男社長(6月25日就任)は6月30日記者会見し、「規模的に
は中堅であり、より上位を目指す挑戦者であり続けなければならない」と述べ、
研究開発費について02年度253億円(対売上高比率18%)、03年度予想270億円
(19%)を、中期経営計画(03~07年度)最終年度の07年度に290億円~300億
円とする考えを明らかにした。中計の07年度目標売上高は1540億円であること
から、対売上高比率は19%前後と高率。米国でフェーズ2の段階にあるSM-134
96(統合失調症)など海外開発や、ゲノム創薬に力を入れる。
一方、01年度12.2%から02年度8.1%に減少した純利益率については「10%台
になるよう尽力する」と述べた。研究開発費は増やすが、経営の効率化で達成
をめざす。横塚實亮会長(前社長)はM&Aに前向きな発言を続けてきたが、岡
本社長は「それに付け加えることは何もない」と述べ、方針に変更がないこと
を強調した。