厚労省・検討会 電子カルテ普及でガイドライン作成へ
公開日時 2003/06/30 23:00
厚生労働省は6月30日、第1回医療情報ネットワーク基盤検討会(座長・大山
永昭東京工業大学フロンティア創造共同研究センター教授)を開き、電子カル
テの適正な普及のあり方など医療分野のIT化に向けた議論をスタートさせた。
月1回のペースで審議を進め、年末までにおおまかな論点整理を行い、ガイド
ラインを作成する。
第1回の同日は、情報セキュリティのあり方について各委員の意見を聴取。第2
回以降、情報通信を活用した地域医療連携の取り組み状況や、医療以外の分野
での電子化・情報化について事例を検討する。同時に、事務局の同省医療技術
情報推進室が電子メール(iryonet@mhiw.go.jp)で一般の意見を募集する。
医療分野の電子化については同省の保健医療情報システム検討会(座長・開原
成允医療情報システム開発センター理事長)が01年12月、「06年度までに全国
の400床以上の病院の6割以上、全診療所の6割以上に電子カルテ普及を図る」
ことなどを内容とした「情報化に向けてのグランドデザイン」を公表。基盤検
討会では、患者、国民の視点を重視し、個人情報の保護にどのように配慮する
か、などを探る。