帝人 欧州本格進出に向け仏社と提携、国内パイプラインも強化
公開日時 2003/07/07 23:00
帝人と仏イプセン社は７月７日、イプセン社の４品目の日本での開発・販売、
帝人の新規痛風・高尿酸血症治療薬（TMX-67）の欧州での開発・販売について
契約を締結したと発表した。日欧での企業基盤の確立を、両社が相互に支援す
るのが狙い。
帝人はイプセン社から２型糖尿病治療薬「GLP-１」（海外での開発段階＝フェ
ーズ１）、糖尿病性網膜症治療薬「SSTR-２」（Ｐ１）、重症骨粗鬆症治療薬
「PTH」（前臨床）、末端肥大症治療薬「ソマチュリン」（仏、英など欧州数
ヵ国で販売中、米でＰ３）の日本での開発・販売権を取得、重点領域のパイプ
ラインを強化した。開発には長期間を要するが、将来４品目合計で300～400億
円以上の売上を見込む。
一方、イプセン社は帝人のTMX-67（日本でＰ３、米ではTAPファーマシューテ
ィカル・プロダクツがＰ３を実施中）の欧州での開発・販売権を取得した。帝
人が欧州で、イプセン社が日本で自社MRの配置など販売基盤を確立したら、各
品目の販売権はそれぞれに返還することで合意しており、帝人は今回の提携を
欧州への本格進出の足がかりとする。