政府・対がん戦略 診療拠点に民間病院参画促す
公開日時 2003/07/28 23:00
厚生労働、文部科学両省は7月28日までに、第3次対がん10ヵ年戦略(がんの
罹患率と死亡率の低減を目指して)を決定した。全国どこでも質の高い医療を
受けることができるよう、二次医療圏(全国364ヵ所)に1施設程度を目安に
整備を進めている地域がん診療拠点病院について、民間病院の参画を積極的に
促すことなどを盛り込んだ。
戦略は84年からの第1次、94年からの第2次(がん克服新10ヵ年戦略)に引き
続き04年度スタート。より深いがんの本体解明、基礎研究成果の幅広い応用、
革新的な予防・診断・治療法開発、生涯罹患率低減、医療の均てん化――の5
項目を戦略目標に掲げた。このうち「均てん化」は、全国どこでも質の高い医
療を受けられるようにするため、拠点病院整備のほか、各分野の専門医が協力
して診療できるよう臨床腫瘍医などがんの専門医育成を進める。