中医協は７月30日、診療報酬基本問題小委員会を開き、簡素で分かりやすい診
療報酬体系について議論した。介護保険制度導入から３年経過したことなどか
ら、一般医療と老人医療の診療報酬体系を一本化するべきとの方向性が、支払
い側委員、診療側委員で一致した。

診療側の青柳俊委員（日本医師会副会長）は、「当初は厚生省（当時）も老健
局老人保健課と保険局医療課で（所管が）ふたまただったが、老人医療（の診
療報酬）が保険局に移行したのでそろそろ一本化を考えるべきではないか。
（老人の）特徴があるのならその中で書き込めばいい」とした。また、関連し
て、「以前は老人保健課が扱っていた老人医療のソフト的な部分を受け持つ事
務局が欠落している」として、こうした部局の整備を求めた。

支払い側の下村健委員（健康保険組合連合会副会長）は、「（94年に一本化し
た）甲表、乙表も、診療側は（診療所で選択しているケースの多い）乙表の改
善に力を入れ、甲表は十分なメンテナンスができずに段々と同じようになって
いたように思える。老人医療問題は、介護保険との関係でどう考えるのかはっ
きりしなければならない」と述べた。