本社セミナー 医師が語る「求められるMR像」
公開日時 2003/08/04 23:00
ミクス教育研修セミナーの公開インタビューでは、自治医科大学循環器内科学
の島田和幸教授、東京女子医科大学病院の永井厚志副院長、神津内科クリニッ
クの神津仁院長が、「医師が求めるMR」のテーマについて、率直な意見を述べ
た。
「第一目標とすべき現実的な求められる知識レベル」について永井氏は、「プ
ロならば、自分の担当する製品については100%理解しているのが当然であり、
現状は不十分。製品について患者にとってのメリット、デメリットを整理して
医師に示すことが大切だ」とした。
神津院長は「開業医担当MR」について「大病院志向があった10年前と医療環境
は変わった。大学で講師、助教授クラスを勤めた若手医師が地域で開業し、病
院とイコールパートナーとして同質の医療を行うことが求められている」とし、
メーカーには病院担当、開業医担当という縦割りを超えた社内連携、MRには地
域のチーム医療を担うという意識ときめ細かいMR活動を求めた。
「MR教育でメーカーに求める教育方法・体制」について島田氏は、「医師が求
めるのは、知識、スキル、マナーの3つを備えたMR。製品を売るための経済学
も必要だ。その教育には単発的な講演等ではなく、しっかりした概念に基づい
た系統的なカリキュラムをつくるべき。教える側が『育てて見せる!』という
マインドを持ち、教材選びから始めてほしい」と提言した。