JT 3年で世界レベルの新薬になり得る化合物3品目の臨床入り目指す
公開日時 2003/08/06 23:00
JTは8月6日、中期経営計画「JT PLAN-V」(03~05年度)を発表した。医薬
事業は期間中に、世界レベルの新薬になり得る化合物3品目の臨床入りを目標
に掲げた。現在同社の臨床開発品目は9品目あり、米ギリアド社から導入した
抗HIV薬2品目が申請準備中以外は、ほとんどがフェーズ1やアーリーフェー
ズ2の段階で、「ステップアップにやや苦戦している」(本田勝彦社長)のが
現状。前臨床段階で領域を絞込み、世界に通用する製品の臨床入りを目指す。
とくに糖質代謝、免疫・炎症、ウイルス、骨の4分野に注力する。3年間累計
でこれまでと同水準の800億円を研究開発に投じる。
今後10年を展望した企業像として医薬事業については「国際的に通用する特色
ある研究開発主導型事業」「オリジナル新薬を通じての存在感の確保」を掲げ
た。医薬事業の具体的な数値目標は示していない。