厚労省 自殺企図で「パキシル」使用上の注意改訂へ
公開日時 2003/08/12 23:00
厚生労働省は8月12日、グラクソ・スミスクラインの精神神経用剤「塩酸パロ
キセチン水和物」(販売名:パキシル)について、「うつ病・うつ状態の患者
は自殺企図の恐れがある」として、禁忌事項に「18歳未満の患者(大うつ病性
障害患者)」を追記するよう、日本製薬団体連合会を通じ「使用上の注意」の
改訂を指示した。
また、「うつ病・うつ状態以外で本剤の適応となる精神疾患においても自殺企
図のおそれがあり、さらにうつ病・うつ状態を伴う場合もあるので、このよう
な患者にも注意深く観察しながら投与すること」とした。
そのほか、同日に使用上の注意を指示した医薬品は次の通り。【通知】遺伝子
組換え型インターフェロン-γ製剤「インターフェロンガンマ-1a(遺伝子組
換え)」▽糖尿病食後過血糖改善剤「ボグリボース」▽痛風治療剤「コルヒチ
ン」▽遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤「エポエチンベータ(遺伝子組
換え)」▽ヒトエリスロオペチエン製剤「エポエチンアルファ(遺伝子組換え)
」【事務連絡】乳がん治療剤「クエン酸トレミフェン」▽葉酸代謝拮抗剤「メ
トトレキサート」(錠剤、注射剤)▽抗リウマチ剤「メトトレキサート」(カ
プセル)▽未熟児動脈管開存症治療剤「インドメタシンナトリウム」▽遺伝子
組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「ソマトロピン(遺伝子組換え)」