厚労省・調査 国立病院など後発品採用6.5%
公開日時 2003/08/20 23:00
厚生労働省は8月20日、国立病院、療養所185施設を対象に実施した「後発医
薬品採用状況調査」の結果を発表した。今年3月末時点で、全施設を通じ品目
数では全体の6.5%を採用、00年度には0.7%だったが、02年5月末4.2%、同
9月末5.3%と順次増えた。また、金額について見ると、購入価ベースで2.6%
(02年度)、薬価ベースでは5.6%(03年3月)だった。採用状況は施設ごと
にばらつきがあり、同省国立病院部医療指導課は「どの施設がどんな品目を採
用しているのか各施設で情報を共有できるようにしたい。後発品に対する『情
報不足』の不安も解消できるはず」と話している。
品目数の採用率は、もっとも高い釜石療養所(岩手)の17.6%(購入価ベース
16.7%、薬価ベース27.3%)と、もっとも低い犀潟病院(新潟)の3.1%(1.7%
、1.6%)で5倍以上の開きがある。大規模病院や、がんセンターなど高度医
療を担う施設ほど比率は低い。同課は、「診療科の特性もあろうが、病院の意
識の問題で差が出ている」としている。