塩野義製薬 クレストール下半期ロイヤリティ収入10億円見込む
公開日時 2003/11/10 23:00
塩野義製薬が11月10日発表した04年3月期中間決算の売上高は、単体医療用医
薬品が833億円(前年同期859億円)に減少し、また、連結子会社のオオモリ薬
品グループ各社が提携先と合併した影響で、44%の減収。事業構造の見直しに
よりコスト削減を進めた結果、営業利益、経常利益は増益。純損益は、転進支
援制度に応募した従業員や転籍従業員などに対する割増退職金を特別損失に一
括して計上し赤字になった。
主力品では、抗生物質のうちフロモックスが伸長したものの、フルマリン、バ
ンコマイシンなどが減少。がん疼痛治療剤「MSコンチン」も前年同期を下回っ
た。抗アレルギー剤「クラリチン」も計画を下回り、通期見込みを100億円か
ら90億円に引き下げた。アストラゼネカに導出した高脂血症治療剤「クレスト
ール」がカナダ、オランダ、イギリスなどに続き米国で発売され、塩野義製薬
は下半期に10億円のロイヤリティ収入を見込んでいる。
〔04年3月期中間決算・連結〕
売上高 987億5400万円(44.3%減)
営業利益 77億1200万円(8.9%増)
経常利益 65億6400万円(8.9%増)
純利益 △27億7600万円(―)
〔04年3月期通期予想・連結〕
売上高 2089億円(前期2852億3100万円)
経常利益 230億円(180億9800万円)
純利益 52億円(59億400万円)