中医協・薬価専門部会は４月20日、アストラゼネカの高脂血症用剤「クレスト
ール錠10mg」薬価収載見送りに端を発した、算定ルール見直しの検討に入った。
事務局が準備した「今後の検討の進め方について（案）」では、同剤の薬価算
定で問題になった、「外国平均価格調整」に加え、「医師主導治験で開発され
た医薬品」をテーマに挙げているが、これらに限らず、現行ルール全般の見直
しについて検討することを申し合わせた。非公開の薬価算定組織にも協力を求
める。【「今後の検討の進め方」は下段に抜粋を掲載】

この日の会合では、事務局が現行の薬価基準制度を総括して説明。委員からは、
「（別の規格で同じ薬価の）フラットプライスの意味合いをどう考えるのか」
（櫻井秀也日本医師会副会長）、「新規性に乏しい新薬で比較対象となる、類
似薬の収載の期間を『６年』『10年』『15年』としている根拠は何か」（対馬
忠明健康保険組合連合会専務理事）などの意見があった。中医協会長でもある
星野進保委員は、「ルールが枝葉末節に精緻化している。（先発品の0.7掛け
の）後発品は自由価格でという議論があっていい」と述べた。