武田薬品 米TAP不振で経常減益に
公開日時 2005/05/11 23:00
武田薬品工業は5月11日、05年3月期(04年度)通期決算を発表した。経常利
益、純利益が減益に。米アボットと折半出資しているTAP(プレバシッドとル
プロンを販売)の持分法投資利益が減少したため。
持分法による投資利益は03年度の727億円(うちTAP674億円)から454億円(40
3億円)となり、272億円(271億円)も減った。これにより営業外損益は03年
度の744億円から568億円に176億円の減益となった。
TAPの持分法投資利益の減少は、卸の購入量調整、ルプロンの訴訟和解金引当、
為替変動の一過性の要因があり、05年度は改善により経常利益は増益を予想す
る。
●〔連結業績(前期比)05年度予想〕
売上高 1兆1229億6000万円(3.4%増)1兆1550億円
営業利益 3852億7800万円(3.7%増)
経常利益 4421億1100万円(0.9%減)4450億円
純利益 2774億3800万円(2.7%減)2950億円
●〔主要品売上高(03年度)、単位:億円〕
(国内単体)
ブロプレス 1035(927)
ベイスン 615(569)
リュープリン 597(568)
タケプロン 475(422)
アクトス 155(116)
ベネット 137(107)
セルタッチ 136(132)
パンスポリン 135(148)
アイソボリン 103(139)
ダーゼン 88(87)
カルスロット 87(101)
グロベニン 80(83)
ファーストシン 79(83)
アルタット 65(72)
リウマトレックス63(52)
(全世界・連結)
リュープロレリン 1159(1090)
ランソプラゾール 1600(1560)
カンデサルタン 1524(1413)
ピオグリタゾン 1930(1776)