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米大教授 テルミサルタンに2型糖尿病、動脈硬化の予防効果

公開日時 2006/03/27 23:00

カルフォルニア州立大学サンフランシスコ校のセオドア・W・クルツ教授は3
月27日、日本ベーリンガーインゲルハイムとアステラス製薬が共催したプレス
セミナーで、複数の試験結果から、ARBテルミサルタンが選択的PPARγ(脂肪
細胞の分化増殖に重要な因子)活性化作用を併せ持つことを発表した。そのう
えで「メタボリックシンドロームの治療や2型糖尿病の予防効果のほかに、動
脈硬化予防効果が期待できる」との考えを示した。

動脈硬化の予防効果、新規糖尿病の予防に関しては、現在、海外で大規模臨床
試験「ONTARGET」「TRANSCEND」が進行中。5年半にわたる高リスク集団の心
血管イベント・代謝系の影響が検討されており、18ヵ月後を目途に試験結果が
出てくる見通しと報告した。

クルツ教授は、2型糖尿病合併の高血圧患者18人に対して行ったARBバルサル
タンまたはカンデサルタンからテルミサルタンへの切り替えによる代謝改善効
果を発表。バルサルタン80mg/日、またはカンデサルタン8mg/日の投与で6
ヵ月以上症状がコントロールされた患者の薬剤をテルミサルタンに切り替え、
1日40mgを12週間投与した。その結果、血糖値はほとんど変化せず、インスリ
ンの感受性が高まり、中性脂肪値も低下した。さらに、炎症反応の指標である
「CRP」が低下したほか、インスリンの効果を高めて血糖値を下げる働きのあ
る「アディポネクチン」という蛋白質の値が上昇することも確認された。

別の試験では、メタボリックシンドローム合併の高血圧患者40人に対し、テル
ミサルタンとARBロサルタンの無作為平行試験を行ったところ、テルミサルタ
ン群では血糖値が低下したほか(ロサルタン群では低下は確認されていない)、
インスリン抵抗性も低くなり、HbA1cのレベルも低下したという。

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