厚労省・地域医療支援中央会議 緊急臨時的医師派遣システムを構築へ
公開日時 2007/06/11 23:00
厚生労働省の地域医療支援中央会議(座長:久道茂・財団法人宮城県対がん協会
会長)は6月11日、深刻な医師不足で医療が確保できない地域に医師を派遣する
「緊急臨時的医師派遣システム」の導入を決めた。
政府・与党が5月31日にまとめた「緊急医師確保対策」を受けたもの。医師不足
が深刻な医療機関は、都道府県を通して同中央会議に医師の派遣を要請。中央会
議は、派遣の可否などを検討した上で、あらかじめ派遣医師を登録しておく「ド
クタープール」から派遣する仕組み。ドクタープールは、退職した医師のほか、
全国規模の病院グループ(日本赤十字社、済生会、国立病院機構)の医師などで
確保する。
中央会議は、派遣を受ける医療機関の要件について、二次医療圏内で中核的な病
院であることや、過去6ヵ月以内に医師数が減少し、休診を余儀なくされた診療
科があることなどを挙げている。