アストラゼネカ 08年に乳がん領域製品で売上高330億円へ
公開日時 2007/12/24 23:00
アストラゼネカの営業本部オンコロジー事業部(乳がん領域)の加藤完二部長
は、同社が12月20日に開いた記者勉強会で、アロマターゼ阻害剤アリミデック
スを中心に注力し、08年には乳がん領域製品で売上高330億円(薬価ベース)、
乳がんホルモン療法剤市場で70%のシェア獲得を目指す方針を示した。
国内で抗エストロゲン剤ノルバデックス、LH-RH拮抗剤ゾラデックス、アリミ
デックスといった乳がんホルモン療法剤を持ち、07年の売上高見込みは300億
円超(薬価ベース)。国内アロマターゼ阻害剤市場での同社のシェアは77%
(米国は57%)だが、08年はアリミデックスの長期の有効性・安全性に関する
試験(ATAC試験)結果を活用することで、シェア拡大を図る考え。
ATAC試験は閉経後早期乳がん患者を対象とした世界最大級、かつ100ヵ月間に
も及ぶ長期追跡試験で、アリミデックスが従来の標準治療薬ノルバデックス
(タモキシフェン)に比べ、再発を24%抑制したことを確認した。