【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

興和テバの役員決まる M&Aに精通するマウラー氏の名前も

公開日時 2009/02/11 23:00

イスラエルのテバ社と興和のジェネリック(GE)事業合弁会社「興和テバ」
(東京都中央区)は2月10日、役員体制と事業方針を発表した。代表取締役社
長には2社以外からの登用も検討されたが、08年4月からテバ日本法人の営業
本部長を務めていた井上信喜氏に決まった。ブリストル・マイヤーズで長く
営業畑を歩んできた。今回の役員の中でGE業界に詳しい関係者が注目している
のは取締役に就いたピー・リード・マウラー氏。日本市場を知り、米国研究製
薬工業協会日本代表を務めた経験を持ち、M&Aにも精通することから、09年度
中策定する事業戦略に意向がどう反映されるのか注目されるという。

同社は、15年までに日本のGE市場シェア10%、売上高1000億円を目標に掲げ、
10年度に販売促進活動を開始する方針。そのため、まずは売上にして50~60億
円程度という興和の持つGEと製品導入により進めることになる。事業方針では
「ワンストップ型の製品ポートフォリオの拡充に注力する」としており、その
方針に沿い目標を達成する品揃えにはM&Aが必須との見方が業界では根強い。
そのため国内外のGE業界動向に詳しい関係者は、マウラー氏を「今回の人事の
ポイント」と指摘する。

同氏は現在、製薬業界向けコンサルなどを手がけるインターナショナルアライ
アンス社長、アリジェン製薬の会長などを務め、そことの兼務となる。両社の
ホームページの略歴によると、米イーライリリー社に入社し、71年からは同日
本法人副社長、77年には米メルク社に移り、日本・中国担当副社長を歴任し、
万有製薬の買収を指揮するなどM&Aにも詳しい。87年には米国研究製薬工業協
会の初代日本代表を務めた。近年はアドバイザー的な役割が多いことから、こ
れまでの経歴をどう生かしてくるか、先の関係者は注目している。

マウラー氏を除き今回決まった役員体制は、テバ側と興和側のバランスを取っ
た形。社長はテバ社、取締役副社長には興和で医薬の研究開発などに携わった
白澤義暲氏が就任した。取締役経営企画本部長には、興和で経営企画に携わっ
た山田洋一氏(常勤)。そのほかテバ社バイスプレジデントアジア担当のスザ
ナ・ナフム・ジルベルベルグ、興和取締役常務執行役員の山本章、テバ日本法
人社長の藤井光子、興和執行役員経営企画本部長の五十嵐修一の各氏は現職と
の兼務となる。

営業畑と研究開発畑の2人が社長と副社長に就いたが、その狙いを同社は「営
業と研究開発を両輪に事業を進めていければと思っている」と説明する。09年
度中に策定するという事業戦略、営業方針、営業体制だが、早期にMR採用も営
業拠点を立ち上げなければならないことから「早急に策定する」としている。

プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(0)

1 2 3 4 5
悪い 良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事
【MixOnline】関連(推奨)記事
【MixOnline】関連(推奨)記事


ボタン追加
【MixOnline】記事ログ
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー