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BMSがInhibitex社買収 C肝領域でパイプライン強化

公開日時 2012/01/12 04:00

 ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)は感染症分野の医薬品を開発している米ナスダック上場のInhibitex社(本社・ジョージア州アルフェレッタ、ラッセル H. プラム社長兼最高経営責任者)を約25億ドルで買収すると発表した。Inhibitex社は現在C型肝炎治療薬の核酸系ポリメラーゼ阻害薬・INX-189(フェーズ2)を開発中であり、今回の買収については、市場が拡大中のC型肝炎領域で複数の開発品を有するBMSが一層のパイプライン強化を意図したものと見られている。


買収方法は、BMSが1月7日付のInhibitex社株価終値1株9.87ドルに大幅にプレミアムを乗せた1株26ドルでの現金購入。買収資金は自己保有資金を充てる。両社は今後、今回の買収提案に応じるよう株主に呼び掛けるが、現時点でInhibitex社の発行済み普通株式で合計約17%分の株主が既に買収提案に賛同したとしている。
 今回の買収についてBMSのランベルト・アンドレオッティ最高経営責任者は「Inhibitex社の買収は、ウイルス領域での探索・開発と革新的新薬を創出する当社の長い歴史を補強し、C型肝炎治療薬の開発パイプラインを豊富にするだろう。C型肝炎領域には重要なアンメットメディカルニーズがあり、買収は当社の長期的成長に重要な投資である」とコメントしている。


買収されるInhibitex社は1994年設立で従業員33人(2010年9月時点)。04年にナスダックに上場している。C型肝炎ではINX-189以外にも前臨床段階の核酸系ポリメラーゼ阻害薬、抗ウイルス薬領域で帯状疱疹治療薬・FV-100(フェーズ2)、細菌系感染症ではMRSA治療薬・Aurexis(フェーズ2)を有している。このうちFV-100については07年のFermaVir Pharmaceuticals(本社・ニューヨーク)を1900万ドルで買収したことにより獲得した。2010年の売上高は186万ドル、最終損失は2267万ドル。
 

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