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経口C肝薬ダクルインザ 15年4~6月で売上200億円超 売上ランク第7位に IMSまとめ

公開日時 2015/08/05 03:52

IMSジャパンが8月4日に公表した日本の2015年第2四半期(4~6月)の医療用医薬品の薬価ベースの売上動向によると、14年9月に新発売した経口C型肝炎治療薬ダクルインザが203億円を売り上げ、売上ランキングで第7位に入った。15年第1四半期(1~3月)は売上161億円だったため、15年上半期(1~6月)に360億円以上を売り上げたことになる。

文末の「関連ファイル」に15年4~6月の医薬品市場全体、上位10薬効、売上上位10製品の資料のほか、編集部がまとめた15年1~6月の売上上位製品の資料も掲載しました(8月7日まで無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

15年4~6月の医療用医薬品市場は2兆5774億6100万円、前年同期比7.9%増となった。伸び率が大きく出た背景には、14年4月の消費増税に伴う同年3月までの駆け込み需要(=仮需)の反動が前年同期(14年4~6月)にあったことや、15年4~6月の売上上位10製品中で2ケタ成長した製品が4製品(プラビックス、アバスチン、ネキシウム、リリカ)あったうえ、ダクルインザのような売上を急激に伸ばした製品が出てきたためとみられる。

ちなみに、市場が5%以上伸びたのは、仮需のあった14年1~3月の7.4%増以来。前回の薬価改定翌年にあたる13年4~6月の市場の伸び率は3.7%増だった。

また、15年1~3月の医療用医薬品市場は2兆4493億円だったため、15年上半期(1~6月)の市場規模は単純合算で5兆円を超えたことになる。ただ、通年で10兆円の大台にのるかどうかは、6月中旬にジェネリックが参入した国内売上トップ製品の抗血小板薬プラビックスの減収幅と、ダクルインザなど新薬群の成長スピードによるところが大きい。

■売上トップはプラビックス、2位はアバスチンで変わらず

15年4~6月の製品売上トップ3製品をみると、1位はプラビックス(売上341億7100万円、前年同期比25.6%増)、2位は抗がん剤アバスチン(289億2900万円、18.4%増)、3位はPPIネキシウム(235億800万円、23.5%増)――とトップ3製品はいずれも2ケタ成長した。また、これらのほか2ケタ成長した製品には、売上ランク第5位の疼痛用薬リリカ(売上215億2000万円、23.8%増)がある。

売上トップ10製品を見てみると、今回初めてランクインしたのは、前述のダクルインザとリリカ。一方で、前年同期で第3位だったARBブロプレスは圏外となった。ブロプレスは前年同期比55.2%減。これによりタケダ製品は売上トップ10から姿を消した。

編集部では、IMSジャパンがこれまでに公表した15年1~3月の製品売上と今回公表した4~6月の製品売上をもとに、15年1~6月の売上上位ランキングをまとめた。それによると売上1位はプラビックス(655億5600万円、前年同期比4.7%増)、2位アバスチン(552億7300万円、14.9%増)、3位ARBオルメテック(第一三共分、432億3900万円、3.9%減)、4位ネキシウム(430億300万円、前年同期に公表数値なく計算不可)、5位抗リウマチ薬レミケード(418億1000万円、1.0%減)、6位リリカ(403億6800万円、計算不可)、7位DPP-4阻害薬ジャヌビア(375億7700万円、1.4%減)、8位モーラス(久光分、372億2100万円、5.4%減)、9位ダクルインザ(365億3100万円、-)――となった。
 

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