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米国での後発医薬品による医療費節減 2016年は2530億ドルに

公開日時 2017/07/03 03:50

米ジェネリック医薬品協会(AAM、旧GPhA)はこのほど、ジェネリック医薬品(GE)の使用により米国の2016年医療費は2530億ドル節減されたと発表した。報告書「2017年版米国におけるジェネリック医薬品アクセスと節減」(2017 Generic Drug Access and Savings in the U.S. Report)によるもの。

報告書では、GEが2016年には医療費2530億ドルの節減に寄与したほか、過去10年間では、1兆6700億ドルの節減に貢献してきたとしている。また、2016年には、公的保険医療費への節減効果は、メディケア(高齢者保険)では770億ドル(加入者1人当たり1883ドル)、メディケード(低所得者保険)では379億ドル(加入者1人当たり512ドル)を生み出した。

薬効別にみると、最も節減額が多かったのは精神疾患で440億ドル、次いで高血圧症が290億ドル、高脂血症が280億ドルと続いた。

AAMは今回、患者による処方せんの「廃棄行為」を調査した。患者が、処方せんを薬局に持参する場合、きちんと薬局で調剤してもらうか、処方せんを廃棄してしまうかを調べた。その結果、ブランド品の処方せんを廃棄する患者は、GEの処方せんを廃棄する患者の3.66倍に上ったことが分かった。報告書は、この差を生むのは、GEでは9割は自己負担額が20ドル以下なのに比べて、ブランド品では20ドル以下は約4割(39%)に過ぎないことが影響していると説明している。

AAMは、医療費高騰問題については、連邦議会、トランプ政権、各州政府は幅広い解決策を検討してきたことを評価しつつ、AAMとして、GEやバイオシミラー(BS)のアクセスを妨げる政策を除外し、GEやBSの開発とアクセスを促すような政策を推し進めるとの考えを改めて強調した。

同報告書は、AAMが毎年まとめているもので、今年で9年目となる。

 

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