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CSPSⅡ試験でシロスタゾール  脳卒中の再発抑制でアスピリンに非劣性示す

公開日時 2010/03/01 04:03

脳卒中の再発予防における抗血小板薬・シロスタゾールのアスピリンへの非劣性が示された。シロスタゾールとアスピリンの有効性と安全性を直接比較した「CSPSⅡ」試験の結果から明らかになった。米国・サンアントニオで開催された国際脳卒中学会議で報告された。


試験は、脳卒中の再発予防におけるシロスタゾールのアスピリンへの有効性・安全性両面における非劣性を示すことを目的としたランダム化二重盲検下比較試験。対象は、日本人の非心原生虚血性脳卒中患者で、▽シロスタゾール100mg×2回/日投与群1337人▽アスピリン81mg/日投与群1335人――2群にランダムに分け、有効性と安全性を比較した。主要評価項目は、脳卒中の再発(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)。試験期間は、2003年12月~06年10月で、278施設で実施された。


その結果、脳卒中の再発はシロスタゾール群で82例(致死性のもの2例含む)、アスピリン群は119例で、シロスタゾールの投与により25.7%のリスク減少が示された(ハザード比:0.743、95%CI:0.564~0.981)。また、脳卒中の再発までの期間も、シロスタゾール群で有意に延長する結果となった(P値=0.0357)。


入院を要する出血についてはシロスタゾール群で23件、アスピリン群では57件で、シロスタゾール群で有意に少ない結果となり(P値=0.0004)、有効性・安全性両面でアスピリン群への非劣性が示された。


結果を報告した立川病院院長の篠原幸人氏は、「日本では、脳卒中の再発リスクが低いために、両群間に有意差が出るとは考えていなかった」とした上で、「シロスタゾールが、アスピリンに比べ、虚血性脳梗塞の再発と重篤な脳出血を有意に抑制することを初めて示した」と同試験を評価した。

 

 


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