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大塚製薬 視線追跡技術を用いた認知機能評価アプリの独占販売権取得

公開日時 2022/04/27 04:50
大塚製薬は4月26日、スタートアップのアイ・ブレインサイエンス社(本社:大阪府、代表取締役社長:髙村健太郎)が承認申請しているアイトラッキング(視線追跡)技術を用いた認知機能評価アプリ「AiBS-01」(開発コード)について、日本における独占販売権を取得したと発表した。同アプリは、承認を取得した場合、認知症スクリーニング検査として国内初のアプリとなる可能性がある。

大塚製薬は契約に基づき、契約一時金、薬事・販売マイルストン、売上に応じたロイヤルティを支払う。

◎約3分間で認知機能評価

アイ・ブレインサイエンスが開発を進めている「アイトラッキング式認知機能評価法」は、iPadなどのタブレット端末にインストールした認知機能評価アプリ(AiBS-01)を使用し、画像や映像などに対する視線動向の生体的動作から得られるデータにより、認知機能を非侵襲、簡便、客観的、定量的に判定する新しい手法のこと。モニター画面に表示される内容に沿って画面を眺めることで、MMSE(認知症のスクリーニングとして使用される神経心理検査)の評価項目に沿って認知機能を評価する。約3分間で認知機能評価を行うことができる。

認知症診断の必須検査である神経心理学的検査は、有用性や信頼性が確立されており、特にMMSEは国際的に広く使用されている。ただ、問診式の検査であるMMSEの実施には約20分の時間を要するほか、検査者に専門的な知識・経験が必要とされること、さらには心理的負担が強く約70%の患者が検査に苦痛を感じたという報告もあり、より簡便かつ客観性のある検査法が望まれている。

アイ・ブレインサイエンスは、アイトラッキング技術を用いた認知機能評価アプリを医療機器プログラムとして実用化する取り組みを進めており、2021年12月に同アプリを承認申請した。同社の髙村健太郎社長は、今回の大塚製薬との提携により、「本アプリを用いた認知機能評価の裾野を広げ、幅広い医療機関で認知症の早期発見に役立てていただくことを期待している」とコメントした。同社は大阪大学発のスタートアップ企業。

大塚製薬の大橋達朗・診断事業部長は、「本契約により、認知症診断における患者さんや医療従事者などの負担軽減に貢献できると信じている」とし、「今後も、デジタル技術の利活用により、大塚製薬の独自のトータルヘルスケアをさらに発展させ、未だ解決されていない医療課題に取り組んでいく」としている。
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