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田辺三菱製薬 取締役・監査役は9人中6人がベイン 「田辺ファーマ」への商号変更を取締役会で決議

公開日時 2025/07/02 04:53
田辺三菱製薬は7月1日、ベインキャピタル傘下で新たな第一歩を踏み出した。同日の取締役会では、商号を「田辺ファーマ株式会社(英語表記:Tanabe Pharma Corporation)」に変更することを決議した。今後の臨時株主総会の決議を経て正式に決定され、12月1日より新商号に改める。また、同日開催の臨時株主総会と取締役会では、新たに取締役会の設置と執行役員制度の導入を決定した。新たな取締役・監査役は、辻村明広代表取締役社長ら総勢9人で、うち6人がベインキャピタルからの新任役員で構成される。

◎7月1日付でベインキャピタル傘下の企業として新たな一歩

三菱ケミカルグループが田辺三菱製薬をベインキャピタルに約5100億円で譲渡する契約を締結したのは2月7日のこと。その後、ベインキャピタルが投資助言を行う投資ファンドが間接的に株式を保有する特別目的会社のBCJ-94へ譲渡されたことにより、7月1日付でベインキャピタル傘下の企業として新体制での一歩を踏みだすことになった。

◎商号変更 老舗企業の一つ旧田辺製薬の伝統を継承しつつグローバル発展への決意を込めた

この日の取締役会では、商号を「田辺ファーマ」に変更することを決議する。同社は新しい商号に込めた思いについて、「世界でも最も歴史ある老舗企業の一つである旧田辺製薬の伝統を継承しつつ、研究開発型創薬企業として一層グローバルに発展する決意を込めたもの」と説明する。新商号への変更は必要な手続きを経て12月1日となるが、国内外のグループ会社12社も順次「田辺ファーマ」および「Tanabe Pharma」に改めるとし、商号の統一化を図ることで、グローバル企業として全世界で「田辺ファーマ」ブランドの認知拡大を目指す方針だ。

なお、シンボルマーク(写真)は「世界の人々の健康をやさしく包み込む手のひらを表現」したもの。コーポレートカラーも、製薬会社としての「知性」、「技術力」、「倫理観」と、世界の人々に役立つ医薬品の創製に挑戦する「積極性」を表現したブルーを継続使用する。

◎取締役会で役員人事と執行体制を決定

同日の取締役会では、役員人事と執行体制についても決定した。運営体制については、株主総会と社長の間に「取締役会」を設置した。役員人事については、辻村代表取締役社長、田邊良輔取締役以外の5人の取締役(杉本勇次氏、末包昌司氏、稲田博樹氏、ウィリアム・コジーン氏、ニコラス・ガッタス氏)はいずれもベインキャピタルから。監査役も高田里美氏以外の河本信太郎氏がベインキャピタルから新任役員になるなど、ベイン側のグリップの効いた役員人事となった。

なお、決算情報の取り扱いについては今後検討する方針。同社の従業員数は25年3月31日現在で、4490人(連結)、2467人(単独)。


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