藤沢薬品 GSKと米国でプロトピックのコ・プロモーション実施
公開日時 2003/06/06 09:49
藤沢薬品工業は6月5日、米国子会社フジサワ ヘルスケア インク(FHI)
がアトピー性皮膚炎治療剤「プロトピック」についてグラクソスミスクライン
社(GSK)との間でコ・プロモーション契約を締結したと発表した。GSKの米国
コンシューマー・ヘルスケア部門の中で専任のセールスフォース(100人以下)
が7月1日からプロモーション活動を小児科領域で開始する予定。FHIはこれ
まで皮膚科、小児科の両方をカバーしてきたが、今後プロモーション活動(プ
ロトピック対応MRは75人体制)を皮膚科領域に集中する。02年度のプロトピッ
クの売上は、競合品となるノバルティス社のエリデルの影響もあり、計画を下
回った。「皮膚科領域だけでなく、予想以上に小児科、開業医市場が膨らんで
いることから、GSKとのコ・プロモーションを決めた」(藤沢薬品広報室)と
説明している。
FHIの02年度のプロトピックの売上は、前年比1300万ドル増(22%増)の7100
万ドル(約89億円)。処方箋ベースで2割弱が小児科だったという。FHIの03
年度のプロトピックの売上予想について、03年3月期決算発表時(4月25日)
に示した8100万ドル(約97億円)の上方修正は行っていない。