英アストラゼネカ
公開日時 2001/09/02 23:00
9月3日、スウェーデン・ストックホルムで開催された第23回ヨーロッパ心臓病学会年次総会で、高脂血症治療剤ロスバスタチン(一般名)のフェーズiii長期比較試験結果を初めて報告。データは800例以上を対象にした52週間にわたる試験で、ロスバスタチン10mg(投与開始用量、以下同)とアトルバスタチン10mg、シンバスタチン20mg、プラバスタチン20mgを比較したもの。各スタチン製剤は、12週間の初期治療後、漸増法によりLDL-コレステロール値がガイドラインの治療目標値に到達するまで増量された。その結果、LDL-コレステロール低下率は、ロスバスタチンvsアトルバスタチンでは53%vs44%、ロスバスタチンvsシンバスタチン、プラバスタチンでは48%vs38%、32%となり、いずれもロスバスタチン投与群が有意に優れ、また対照薬3剤に比べ、より多くの患者を増量なしで治療目標値に到達させることができた。副作用発現項目では、4剤の間に明らかな相違や異なる傾向は認められなかった。ロスバスタチンは欧米で申請中、日本では2001年末までに申請する予定。