三共
公開日時 2001/09/13 23:00
9月15日、第1回Mega Study全国研究会を開催。Mega Studyは、日本の8241例の軽・中等レベルの高脂血症患者を対象に食事療法群(4051例)と食事療法+プラバスタチン投与群(3958例)に分け、虚血性心疾患の一次予防効果を比較する無作為化大規模臨床試験。99年9月に登録が終了、女性が7割を占める。追跡期間は5年間。登録患者の平均総コレステロール値は約242mg/dL、LDL-コレステロール値は約156mg/dL。 試験総括医師の中村治雄・防衛医科大学校名誉教授は、同試験の意義について (1)日本人を対象 (2)女性患者が多い(海外でもデータがない) (3)炎症マーカーのCRP(C反応性蛋白)を測定することにより、薬物治療上の患者のスクリーニング法を検討できる――などをあげ、海外からも注目されているとした。 また、これまでの海外の大規模臨床試験結果から、心血管系イベント発症抑制には、総コレステロールは20%、LDL-コレステロールは25%程度低下させることが一つの目安になるとの見方を示した。