万有製薬
公開日時 2001/09/30 23:00
9月28日、インフォメーションミーティング。長坂会長兼社長は5年後の2006年度の予想として、(1)総売上高2890億~3190億円(2000年度1697億円)(2)営業利益550億円~610億円(336億円)(3)研究開発費360億円~400億円(185億円)(4)人員約4300人(3278人)(5)MR数約2000人(1199人)――などを示した。 治療領域については、現在の循環器、抗生剤、眼科に加えて、筋骨格系、呼吸器、糖尿病、泌尿器、皮膚などに拡大していく方針で、人員の増加と研究開発部門の拡充を図る。 新薬は、8月31日に発売した骨粗鬆症治療剤フォサマックと気管支喘息治療剤シングレアに続いて、2002年に前立腺肥大症治療剤プロスカー、高脂血症治療剤リポバスの高用量、糞線虫症治療剤イベルメクチン、2004年にCOX-2阻害剤バイオックス(大型化を期待)、Aii受容体拮抗剤ニューロタン適応拡大(糖尿病性腎症)、男性型脱毛症治療剤プロペシマア、シングレア剤形追加(乳幼児用)、2005年に高血圧症治療剤ハイザールが上市予定。長坂氏は、「米メルク社が新薬の上市により業績を伸ばした95年~2000年の5年間のゴールデンエイジが、万有の2001年~2006年に重なって伸びていけるのではないか」と期待感を示した。 なお、2002年3月中間期の売上高は前年同期比9%増の910億円を予想。通期予想についてはスタチン製剤市場の混乱から未定としたが、長坂氏は「二桁成長はしたい」と述べた。