日本ベーリンガーインゲルハイム
公開日時 2001/10/09 23:00
10月10日、第11回欧州呼吸器学会総会(9月22日~26日)で、福地義之助・順天堂大学医学部呼吸器内科教授らのグループが、日本人ののCOPD(慢性閉塞性肺疾患)罹患率を調査した「日本のCOPDに関する疫学研究(NICE Study)」を報告したと発表。NICE Studyは、日本の人口分布にマッチした40歳以上の男女2666人のデータを使って日本人のCOPD罹患率を推定したもの。 2666人のうち、COPDおよび喘息を伴うCOPDと診断されたのは251人で、国内の40歳以上のCOPD罹患率は他の先進国と同レベルの8.5%、患者数は約530万人に上ることが推定された。また、251人のうち以前にCOPD(慢性気管支炎および肺気腫)と診断されたことのある人はわずか10%で、COPD患者の90%が正しく診断されていないことが判明した。