田辺製薬
公開日時 2001/10/16 23:00
田中登志於社長は10月16日、欧米に販売拠点を持つ意向を示し、「日本発の新薬を世界に生み出す」と語った。 米aaiPharma社に導出したDDS技術を駆使した製剤が、2004年から毎年4品目以上継続的に海外で発売されるほか、英グラクソ・スミスクライン(GSK)社など海外製薬企業と共同で三極同時開発・商業化を進める8品目の新薬が2007~2008年に販売される見通しがあることから、2006年を目途に欧米での自販体制の構築を進める。 田辺では今期さらに2~3品目の導出を予定しており、2002年からは毎年5品目以上の開発候補品を創出できる見込みで、90年代のブランクを一気に回復する模様。 導出した新薬に関しては、アジアだけでなく欧米での販売権も確保しているため、積極的な海外展開をすることができる。前臨床を1年、臨床~許可までを5年でクリアすることを目標としており、順調にいけば、GSK社に導出した抗炎症薬TR-14035が、自販の第1号になると見られる。