アストラゼネカ
公開日時 2001/10/28 23:00
10月29日、T.マキロップCE(最高経営責任者)が来日会見。 2005年に国内上位10社入りの目標達成に向け、今年1~9月の日本での売上高は前年比17%増(恒常為替レート)の約800億円に達したとし、国内ランクは今年初旬の21位から今年末には18位へランクアップするとの見通しを示した。 MRは現在の1200人から、2002~2003年に1500人まで増員する方針。現在のプライマリケア領域800人を1000人に、癌領域300人を400人に増員し、麻酔領域は100人を維持する計画。 国内市場シェアは、現在の1.5%から今年末には1.7%に拡大する見込み。2005年までにグローバル・シェアの4.5%に近づけたい考えで、紀ノ本正二・副社長兼営業本部長は3%以上確保に期待を示した。 今年6月に欧米で申請したスタチン系高脂血症治療剤クレストール(ZD4522)は2002年初旬に日本でも申請する予定。他のスタチンとの差別化ポイントは、投与開始用量でより多くの患者を治療目標値に到達させること。抗癌剤イレッサは年内のグローバル申請に向け準備中。99年6月に承認され、現在薬価収載待ちの気管支喘息治療剤パルミコート(一般名:ブデソニド)は、2002年上市を予定している。 マキロップCEは、日本企業との戦略的提携については前向きな姿勢を示したものの、M&Aの可能性については「単独成長に集中する」と述べるにとどめた。