武田薬品工業
公開日時 2001/11/05 23:00
11月6日、2002年3月期中間決算を発表。 連結売上高は前期比364億円(7.7%)増の5105億円。2000年6月に動物用医薬品事業、2001年1月にビタミンバルク事業、4月にウレタン等事業を譲渡したため当該事業の売上分363億円が減収となったが、医療用医薬品の売上高が前期比702億円(21.9%)増の3914億円に伸長し、増収となった。 国内売上高は、降圧剤ブロプレスや抗潰瘍剤タケプロンが伸長し179億円(8.8%)増の2215億円、海外売上高は糖尿病用剤アクトスが倍増するなど国際戦略製品4品目がいずれも好調に売り上げを伸ばし522億円(44.4%)増の1699億円となった。 自社医療用医薬品の海外売上比率は5.1ポイント上昇し、73.1%。自社医療用医薬品が国内外で伸長し、粗利益が6.3ポイント改善して66.3%となった。これにより、営業利益は、291億円(24.8%)増の1469億円(売上比28.8%)、経常利益は、337億円(22.2%)増の1861億円(同36.5%)、当期純利益は、407億円(45.3%)増の1308億円(同25.6%)。株主資本当期純利益率(ROE)は20.6%を達成。 通期の連結業績は、売上高1兆円(3.8%増)、うち海外売上高は3350億円(海外売上比率33.5%)を見込む。営業利益は2670億円(26.7%増)、経常利益は3450億円(34.5%増)を予想し、当期純利益では米国での損失負担が減少することから2320億円(23.2%増)と、同社連結初の2000億円台突破を見込む。