塩野義製薬
公開日時 2001/11/19 23:00
2002年4月をめどに、エスアールエルと新たな合弁会社を設立し、両社が行っている臨床検査受託事業を統合することに合意したと発表。 塩野義にとっては植物薬、系列卸(オオモリ薬品)、動物薬に次ぐ第4弾の事業分離となる。塩野義の臨床検査部門(2001年3月期連結売上高83億円、2002年3月期予想80億円)を担当する約200人を、子会社で臨床検査受託事業の中核となるシオノギメディカルサービスに出向させるほか、もう一つの子会社シオノギクリニカルラボラトリーズの事業をシオノギメディカルサービスに譲渡して集約した後、シオノギメディカルサービスの株式の51%をエスアールエルに譲渡する。 エスアールエル(2000年12月期連結売上高941億円、2001年12月期予想981億円、従業員数2547人)は、臨床検査業界(市場規模4100億円)で、No.1、約23%のシェアを持ち、今後は塩野義のシェア2%を合わせて、25%を占拠することになる。 合弁新会社は、650人の陣容で、近畿圏を中心に塩野義の医薬品事業とのシナジーを活かしながら、さらにエスアールエルの高い技術力や顧客サービスを加え、存在感のある企業として発展していくと期待されている。