協和発酵工業
公開日時 2001/12/25 23:00
強活性抗体作成技術を確立したことにより、抗体医薬ビジネスに本格的に参入すると発表。今回の新技術は、抗体依存性細胞障害活性(ADCC)の極めて高い抗体を実生産レベルで作成できるというもの。 ADCCは、ハーセプチン、リツキサンなど、抗体抗悪性腫瘍剤が持つ抗腫瘍メカニズムの一つ。同社では、動物試験で、従来の抗体に比べ100倍以上抗腫瘍効果が高くなること、アレルギー疾患にも応用できることを確認、99年から関連特許を出願している。低用量での有効性、生産コストの低減、臨床開発期間の短縮、適応患者数・適応疾患の拡大などのメリットが期待できる。 今後、重点領域である癌・アレルギー領域の自社抗体医薬品開発に応用していくとともに、他社とのアライアンスも推進していく方針。同技術を応用した第1弾として、KW-2871(適応:メラノーマ)が豪州でフェーズiを終了、2002年から米国でのフェーズi/iia開始を予定している。