ノバルティス ファーマ
公開日時 2002/04/24 23:00
急性拒絶反応抑制剤シムレクト注射用20mg〔一般名:バシリキシマブ(遺伝子組換え)〕を4月26日に予定されている薬価収載と同日に発売すると発表。効能・効果は「腎移植後の急性拒絶反応の抑制」で、オーファンドラッグに指定されている。シムレクトは、インターロイキン-2(IL-2)レセプターα鎖(CD25)に対するヒト/マウスキメラ型モノクローナル抗体。シクロスポリン、ステロイド剤、核酸代謝拮抗剤などの従来の免疫抑制剤の併用療法に追加することで、腎移植後初期の急性拒絶反応を従来療法より30%以上減少させることができる。投与は術日と術4日後の2回。移植後初期の拒絶反応を抑えることで、その後の拒絶反応の再発を抑え、移植腎の長期生着に貢献するものと期待される。現在、腎移植は全世界で年間約2万件実施されており、米国が1万件以上で最も多い。これに対し日本は700~750件と圧倒的に少ない。ノバルティスでは、シムレクトの投与対象患者は約150人と推計している。