MR君やeディテーリング 利用医師は25%、処方変更も
公開日時 2002/10/02 23:00
インターネットによる薬剤情報提供ツールであるソネットエムスリーの「MR君」やケアネットの「eディテーリング」について、医師の半数がすでに知っており、25%が利用、その情報によって「処方変更を思ったことがある」も4割から5割に達することが明らかになった。大和総研企業経営戦略部ディレクターの真野俊樹氏が、インターネット使用医師1万6707人を対象に今年8月29日から9月9日にかけて、インターネット上で調査、659人から回答を得た。 回答医師は、病院勤務53%、医院・診療所46%。また、50歳未満が75%で50歳以上が24%。 認知度はMR君の54%に対し、ケアネットeディテーリングは37%であった。しかし、「利用している」のはMR君24%、ケアネットeディテーリング25%とほぼ変わらず、「有用・まあまあ有用」も17%、18%と同様の評価になった。 メーカー本社からのeメール、MRからのeメールも含めたインターネットによる情報で「処方の変更」を「思ったことがある」は、ケアネットeディテーリングが55%(回答157人)と半数を上回り、メーカー本社からのeメールも半数近い47%となった。MR君は41%、MRからのeメールは39%であった。 MR活動との関係で見ると、MRの訪問回数は病院勤務医、開業医とも減っているとしている中で、情報入手経路としても、MRとの面談よりも、インターネットが大きく増えると考えている。 MRに対する不満は、「来て欲しい時に来てくれない」43%、「質問にうまく答えられない」38%、「製品の特徴について説明できない」21%となった。