大正製薬は11月12日、03年３月期中間決算を発表。売上高 1402億4700万円（0.1％増）営業利益 337億2300万円（4.2％減）経常利益 369億2300万円（4.4％減）純利益 215億9300万円（0.5％減） 薬価引き下げで10.3％の影響を受けたプロスタグランジンE1製剤「パルクス注」の売上が14.1％減少するなど、医療用医薬品は全体的なマイナス基調で売上高は約301億円、前年同期比3.3％の減となった。ただ、昨年発売の非ステロイド性消炎・鎮痛剤「ロルカム」（21億円）は３割以上伸長した。医薬部外品を含めた一般用医薬品等では、「パブロン」などかぜ薬の伸長で、「リアップ」の落ち込みをカバーし売上は0.１％増の約981億円だった。ただ、大宮工場再開発など大型投資などで利益は減少に転じた。下期は、富山化学工業との業務提携に伴う販売権移転のための対価支払いや新会社設立などでの費用発生を見込み、通期予想では、利益で当初予想をやや下回る、売上高2735億円（0.8％増）、経常利益605億円（10.3％増）、純利益352億円（5.8％増）と見込んだ。大正製薬はまた、今年12月をメドに「リアップ」の女性用を承認申請、来年度早々の発売を目指し、売上増を図る考え。