扶桑薬品 後発のシェア切り崩しで損失計上
公開日時 2002/11/17 23:00
扶桑薬品工業は11月15日、03年3月期中間決算を発表。売上高 211億8300万円( 3.2%減)営業利益 3億6100万円(36.1%減)経常利益 8600万円(77.5%減)純利益 △6億9600万円( ―― )透析液の粉末型移行を契機に後発メーカーによる市場シェア切り崩しのための価格攻勢が激化。薬価改定の影響も大きく、減収減益を余儀なくされた。粉末型透析用剤「キリンダー2E、3E」やろ過型人工腎臓用補液のダブルバック型「サブラッド-BD」を上市したほか、既存品の前立腺疾患治療薬「セルニルトン」、血液分析器「アイ・スタット」、血液凝固阻止剤「ヘパリンナトリウム」、希釈剤「ワッサー」などで10%の増収を図ったが、損失計上にいたった。そのため通期予想を下方修正。下半期はキリンダー液の粉末型市場のシェア席巻と従来以上のコストダウンを図るが、通期業績は売上427億円(前年同期比3.5%減、前回予想比6.1%減)、経常利益7億6000万円(36.0%減、69.6%減)、純利益△3億4000万円と見込んでいる。