万有 米メルク社に特許使用料
公開日時 2002/11/24 23:00
万有製薬は11月25日、東京証券取引所で中間決算説明会を開き、親会社の米メルク社と特許契約を結んでいる製品の使用料について意見の相違があり、法的見地から過年度分の特許使用料28億円を支払い特別損失として計上したことを明らかにした。また、今中間期もロイヤリティとして12億円を販管費に計上、下期も同様の支出を見込んでいる。同社は21日、売上高917億2400万円(0.5%増)、営業利益120億8100万円(34.5%減)、計上利益108億7100万円(35.6%減)、純利益45億9800万円(52.6%減)とする03年3月期中間決算を発表しており、減益の主因は、こうした特許関係の支払いの発生と、研究開発費の増加による。研究開発費は通期では、21.3%増の256億円を見込む。このうち、今中間期268億円売り上げ13.4%伸ばした糖尿病性腎症治療剤「ニューロタン」(ロサルタン)は、ことし4月に効能追加を申請。審査は順調で、04年度中の承認を見込んでいる。