厚生労働省は12月５日、「01年薬事工業生産動態統計年報・分類別」をまとめた。昨年１年間の医薬品の生産額は６兆5053億円で、前年から3217億円（5.2％）増加。医療用医薬品は５兆7289億円（6.6％増）で、薬効大分類ではこのうち２割以上の１兆2348億円を占める循環器官用が10.9％増加、その他の代謝性医薬品（4843億円、11.2％増）、消化器官用薬（4775億円、7.2％増）なども増加した。一方、血液・体液用薬（3913億円、12.1％減）などは減少した。伸びの割合が最も著しいのはアレルギー用薬で、33.7％増加し2478億円になった。アレルギー用薬は、92年には1573億円（一般薬など含む、以下同）で全体（５兆5742億円）の2.8％だったが、９年間で3.9％を占めるまでに成長した。中分類では、血圧降下剤が3592億円で、16.5％の伸び。構成割合は5.5％で、前年最も割合が高かった消化性潰瘍剤（5.1％から5.2％）を追い越した。