バイエル ED治療薬の有効・安全性アピール
公開日時 2002/12/05 23:00
バイエル薬品は12月5日、ドイツ・ハンブルグで開催した「第5回欧州性機能学会(ESSIR)」で発表された、申請中の勃起機能改善薬「レビトラ」(バルデナフィル)に関する安全性、有効性を示す臨床データを伝えた。服用患者の7割は10週間後に勃起機能が正常域に回復し、1年以上にわたり継続的に機能改善。副作用として主に頭痛とのぼせが報告されたが、おおむね軽度から中程度だった。臨床試験はED患者398人に対し、レビトラ10㎎から開始。2週間目と6週間目に10㎎の継続、または5㎎、20㎎への用量変更を行った。10週間目の段階ではどの投与量でも被験者の70%は勃起機能が正常域に回復した。また、勃起不全男性1020人に対し二重盲検でレビドラ10㎎、20㎎を必要に応じて最長52週間服用。4週間の観察期の後、1年間治療を行ったところ、勃起維持成功率は20㎎の場合、観察期の16%から86%に、10㎎では14%から82%に、それぞれ5.4倍、5.9倍に改善した。レビドラはバイエルAGが研究開発、中南米の複数の国で販売許可申請が認められたほか、日本、米国、欧州などで申請中。