日本BI/山之内 ミカルディス発売、早期に400億円へ
公開日時 2002/12/09 23:00
日本ベーリンガーインゲルハイムと山之内製薬は12月9日、持続性アンジオテンシン2受容体拮抗薬ミカルディスカプセルを翌10日から発売すると発表した。国内では4番目と出遅れたが、血中濃度半減期が約24時間と長く、24時間にわたって持続的な降圧作用を発揮、脳心血管病発症リスクが高まる総長の血圧を良好にコントロールすることを特徴とする。血中濃度半減期は、先行するニューロタン(万有)、ブロプレス(武田)、ディオバン(ノバルティス)では最大で9時間となっている。この特徴を武器として、両社は06年に400億円を目指す。ただ、ARB市場全体が年に50%の成長を示していることから、早期達成を目標としている。自治医大循環器内科の島田和幸教授は、自治医大関連33施設で調査した結果、高血圧治療を受けている患者は対象患者の半数とされる中で、外来患者の血圧が良好にコントロールされているのは半数に過ぎず、その中でも心血管リスク医と密接に係わる早朝血圧がコントロールされているのはさらにその半数であることが明らかになっているとし、「病態整理に即した長時間作用型の降圧薬治療が望まれる」との考えを示した。