製薬協中間決算 1部上場32社で売上6兆円
公開日時 2002/12/11 23:00
日本製薬工業協会は12月11日、東証1部上場の会員32社に関する「02年度中間決算の概況と通期業績見込み」をまとめた。中間期の32社総売上は3兆593億円で、前期より1139億円(3.9%)増加。営業利益(5492億円、3.2%増)、経常利益(5917億円、2.2%増)とも前期を上回ったが、中間(純)利益は2995億円で、前年を309億円(9.4%)下回った。また、研究開発費は3824億円で、430億円(12.7%)増えた。売上高は国内ではほぼ横ばいだったが、海外では、大型製品の売上拡大などで増収した。売上増や原価率の改善で粗利は6.4%増益。また、販管費は研究開発費の増加などで7.7%増えた。経常利益は、増益と減益がそれぞれ17社、15社とほぼ同数だが、188億9600万円のプラスから75億2500万円のマイナスまで企業間格差が見られた。中間利益は増益と減益が同じ16社ずつ。一部企業で事業再構築に伴う特別損益が大幅に悪化したことから、全体では減益を余儀なくされた。通期は32社計で、6兆1487億円(2.2%増)、経常利益1兆1442億円(1.4%増)、当期利益6198億円(0.7%増)を見込んでいる。