山之内/ファイザー リピトール投与で心臓発作、脳卒中発症率が低下
公開日時 2003/04/06 23:00
山之内製薬とファイザー製薬は4月4日、高血圧を合併しコレステロール値が正常ないしやや高い患者でアトルバスタチン(リピトール)が心臓発作と脳卒中の発症を有意に減少させることが確認されたと発表した。「ASCOT」試験の結果が米国心臓病学会で発表されたもの。同試験は、欧州の1万9000人以上の高血圧患者を対象に新しい高血圧治療薬の心血管系に対する効果を確認するために計画され、さらに患者群の半数以上にアトルバスタチンまたはプラセボを投与し、コレステロール低下療法がさらなる効果を持つか研究した。アトルバスタチンを投与されたのは総コレステロール値250㎎/dl以下の患者。アトルバスタチンを投与された患者群は、プラセボを投与された患者群より致死的冠動脈疾患と非致死的心筋梗塞の発生率が36%低かった。また、致死的・非致死的脳卒中の発生率が27%低下し、新血管イベント・その処置の発生率も21%低下した。