中外製薬 高田研究所を鹿島建設に売却へ
公開日時 2003/04/08 23:00
中外製薬は4月8日、高田研究所(東京都豊島区)を現状のまま鹿島建設に売却する契約を同社と結んだと発表した。売却価格から土地建物の簿価を除いた差引売却益が、03年期(4~12月)決算に反映される。研究所は今年末まで稼働し、閉鎖後に引き渡す。売却価格は明らかにしていない。同研究所は1950年に技術研究所としてスタート。60年に総合研究所が完成し、中外製薬の研究機能の中核を担ってきた。しかし、都心の一角に位置し敷地面積が十分でないことや、周辺の急速な宅地化などから、研究立地としての適正さが年々低下傾向にあり、閉鎖を決めた。売却は複数社による競争入札で行い、鹿島建設が落札した。