中外製薬 国内4位、03年は大型4新薬上市
公開日時 2003/04/09 23:00
中外製薬の永山治社長は4月9日記者会見し、2002年度の医療用医薬品の国内シェアは4.0%で、4位に浮上したことを明らかにした。ロシュとの合併前の上期は両社の売上を単純合算している。中外10位、日本ロシュ30位からの上昇だ。シェアの内訳は、病院市場が4.7%で2位、開業医市場は4位。05年度の目標としているシェア5%の確立に向け、計画を立てていると語った。国内シェアは、武田、山之内、三共に続くもので、外資系ではトップ。ただ、ファイザーとファルマシアが統合すれば、武田を上回るシェアになる。02年度の連結業績見通しはほぼ中間期の見込みどおりで、売上高2350億円(前年度比11.0%増)、営業利益250億円(6.4%減)、経常利益255億円(13.7%減)、純損失200億円。03年度は決算期を12月に変更する予定で、期中に4製品の上市を見込んでいる。4月の承認を見込み6月上市を予定する乳がん治療薬ゼローダは胃がんと大腸がんへの効能拡大を図りピーク時100億円を期待する。4月1日承認の透析時高リン血症治療薬レナジェルは6月下旬の発売予定でピーク時130億円の予想。C型慢性肝炎治療薬の持続型インターフェロン製剤ペガシスは優先審査で秋の承認を見込み、ピーク時150~200億円を期待する。イーライリリーからの導入品で骨粗しょう症治療薬のエビスタも年内上市を見込み、ピーク時150~200億円の予想。