田辺製薬 物流機能を全面外部委託
公開日時 2003/04/15 23:00
田辺製薬は4月15日、医薬品の販売物流業務を今年5月から伊藤忠商事に全面委託することで同社と合意したと発表した。東京(埼玉県比企郡)、大阪(兵庫県西宮市)の東西2ヵ所の物流センターを廃止し、伊藤忠商事の東日本(埼玉県入間郡)、西日本(大阪府枚方市)の物流センターに、麻薬製品を除く全取扱品の入庫、保管から配送までの物流倉庫運営業務を移管する。田辺製薬は企業体質の強化を目的に物流業務の見直しを進め、全国4ヵ所あった物流センターのうち、昨年4月に札幌を、同10月に小野田を閉鎖した。機能全面委託と同時に行う新販売システム稼働により配送時間短縮など業務合理化を図り、4物流拠点体制と比べ年間約5億円のコスト削減を見込んでいる。物流センターの外部委託に関しては科研製薬が同様に、西日本の機能を伊藤忠商事に委託する予定。また、山之内製薬は、三菱倉庫に全面委託することで作業を進めている。