米国ファイザーとファルマシア 事業統合が完了
公開日時 2003/04/17 23:00
米国ファイザー社とファルマシア社は4月16日(現地時間)、統合手続きがすべて完了し、事業を統合したと発表した。両本社の統合により、日本法人であるファイザー製薬とファルマシアは8月1日付で統合する。02年の米ファイザー本社の総売上は324億ドル、うち医療用医薬品は283億ドル。米ファルマシア本社の総売上は140億ドルで、うち医療用医薬品は120億ドル。統合新会社は、世界で売上10億ドルを超える製品が11品目を数え、14品目が各治療分野でトップシェア。ファイザー社のエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントで医療用医薬品部門を統括するカレン・ケイトン氏は「統合後の営業部門はベクストラ、セレブレックス、パレコキシブ(ダイナスタット)からなるCOX─2ポートフォリオを活用し売上拡大を図る」と述べた。日本では今後05年にかけて9品目が発売される予定とし、ケイトン氏は「業界トップの営業力にさらに磨きをかけ、日本などの重要な成長市場で新製品の販売を積極的に展開する。とくに日本では、ファルマシア社の大型製品である過活動膀胱治療薬デトロール、COX─2阻害剤セレブレックス、高血圧症治療薬インスプラが当局の承認待ちとなっている」と述べた。02年の日本法人のファイザー製薬の総売上は2489億円、うち医療用医薬品は2332億円。02年のファルマシアの総売上は非公表で、医療用医薬品は薬価ベースで1080億円。統合新会社は03年に総売上3976億円、医療用医薬品の売上3747億円を目指す。統合時点のMR数は3493人(現時点ではファイザー製薬が約2500人、ファルマシアが約800人)。代表取締役社長はアラン・ブーツ氏、代表取締役副社長は遠間淑訓氏、取締役副社長はファルマシア本社からアンデッシュ・ハーフシュトランド氏が就任する。